ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

「のどかぜ」に悩む

最近、溶連菌感染症アデノウイルスによる「のどかぜ」のお子さんが多いです。

のどを診察すると、真っ赤・・・。

熱も、39度〜40度もあるお子さん。

『アデノかなあ』と思いながら検査すると、『陰性』。

でも、扁桃腺も真っ赤だから、「のどかぜ」で熱が出ているのは、確実なんだけどなあ・・・。

と、悩んでしまう。

「今朝から、『喉が痛い』って言うんです」という、37度ちょっとのお子さん。

『これは溶連菌だな』と思いながら、検査してみると、『陰性』。

自分の目に自信をなくしながら、

「でも、のどは、ずいぶん赤いから、のどかぜなんだけど、溶連菌ではないです」と。

歯切れがわるい説明・・・・・。

「でも、仲の良いお友達が、溶連菌だったみたいなんですけど」などという話が出ると、「う〜ん」と悩んでしまう。

でも、大半は、細菌性のものではないようです。

「抗生剤が処方になっていましたが、マズくてのめませんでした」というお子さんも、2〜3日で解熱して、のどの赤みもとれていますので・・・。

そういうわけで、抗生剤は、乱発しないよう、毎回、気にしながら処方を考えるのですが・・・。

「のどかぜ」ひとつとっても、一筋縄ではいかないです。悩ましい。