ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

チックンやだ

今日は休診だった。

 

例年、夏とこの時期に、業者さんにお願いして、院内の掃除をしてもらう。

 

ふだんから、スタッフさんたちが、こまめに掃除をしてくれているので、

 

クリニック全体的に、そんなによごれているわけではないのだが、

 

床のよごれはどうにもこうにもたまってしまう。

 

昨年末とこの夏は、新型コロナとやらの影響で、業者さんに入ってもらうのを控えたため、

 

およそ2年分のよごれを一気に掃除してもらう。ので、

 

まる1日かかるのだ。

 

床のワックスがけ、全部の窓拭き、据付エアコンのフィルターと内部洗浄などなど・・・

 

大変そうだが、さすがはプロ集団で、手際良くキレイにしてくれる。

 

さすが。ありがとうございます。

 

自分も、ただそれを眺めているだけではなく、院長室の掃除をする。

 

院長室の掃除といっても、書類や本を捨てるために、ヒモでまとめる作業が大半だ。

 

断捨離が得意ではないので、気づくとやたらと紙がたまっている。

 

「あとで見るかも」と思ってとっておいても、たいがい見ないことに、気付いてはいる。

 

「その都度捨てなさいよ」とひとりごちつつ、ヒモでまとめる。

 

量が半端じゃないので、結構重労働だ。ジャージを着てくればよかった。

 

さて、それがひと段落したら、予約しておいた歯医者さんに行く。

 

歯医者さんに行くので、ジャージを着てこられなかったのだ。

 

まあ、ジャージで行っても問題ないとは思うが。

 

歯医者さんのスタッフにも、「ベルの先生」ってバレているので、

 

何となく、大掃除後でジャージじゃイマイチかなと。なんの見栄だ?

 

それにしても、

 

平日の午前中から歯医者さんに行くという、なんとも贅沢なタイムスケジュールだ。

 

普段は、歯医者さんの診療時間と、自分の診療時間がほぼ重なっているため、

 

なかなか行けないのだ。

 

だから、半年前から痛かった、右下の奥歯を診てもらった。

 

虫歯じゃないらしい。「歯根膜の炎症」という診断だった。

 

そこを治療する前に、まず、その奥歯の上のほうの歯を修理する必要があるらしい。

 

院長先生が、写真をまじえて、すごぉく丁寧に説明してくださった。なるほど。

 

で、続いて、具体的な治療のお話になった。

 

「治療の際に麻酔が必要になります。神経がある歯を削るので」

 

「痛いのはイヤです」

 

「・・・」

 

毎日、さんざん、おちびちゃんたちに注射をうちまくっているのに、

 

じぶんとなるとこのテイタラクである。でも本当にきらいなのだ。

 

「それでは、麻酔の注射の前に、歯肉に表面麻酔します」

 

「そんなのがあるんですか? それなら痛くないですか?」

 

「痛くないです」

 

「ぜひお願いします」

 

で、実際、そのようにしてもらった。

 

そうしたら、なんと何と! 本当にまったく痛くない!

 

「え? ほんとにもう麻酔の注射したんですか?」 

 

と言いたかったが、もちろん口を開けているので言えなかった。

 

感動的ですらあるテクニックである。

 

で、ピカピカの金パラジウム合金を右上奥歯に装着して、

 

午後は、こども園の健診に行ってきた。

 

お昼寝あけのおちびちゃんたちは、すこし寝ぼけていて、ますますかわいかった。