最近、よく聞かれるのです。
「うちの子どもに接種券が送られてきました。ワクチンは打ったほうがよいでしょうか」
「・・・えーとねえ・・・」
われながら情けないが、どうにも、口ごもりがちなベル先生である。
ここでスパッと、「ぜひ打ったほうがいいです!」と、
歯切れよく言い切れればよいのだが。
ひとまず結論は最後に回すとして、
最近のコロナ状況を見てみましょう。
(画像クリックで、詳細なリンクに飛びます。ぜひご覧ください。)
この厚生労働省発表の資料のなかみをよく見てみると、
「子どもは重症化しずらいらしいぞ」ということがわかる。
抜粋すると、以下の通り。
やっぱり、高齢者のほうが、重症化しやすいようです。
基礎疾患を持っている方が多くなったり、体力的に低下してくる、ということもあるでしょう。
子どもは、(0ではないが)重症化率はやっぱり低い。
では。それらを踏まえて、ワクチンだ。
まず、これを見てみる。
読んでみましたか?
すごく簡単にまとめると、
・接種すれば、発症・重症化予防の効果はある。
・副反応は、12歳以上と変わらないか、軽いようだ。
・でも、「努力義務」の適応は、今のところ、見送り。
で、もうひとつ。
よく読んでみましょう。
全部大事な情報ですが、特に大事なのはここだな。
ではでは、基礎疾患って、たとえばどういったものがあるのか?
日本小児科学会のホームページには・・・
いろいろありますが、どちらかというと、稀な疾患が多いです。
前後しますが、その前に。小児科学会の総合的な意見は、というと。
これも読んでみると、大事なのは、ここだと思う。
つまり、基礎疾患のないお子さん(上の文中では「健康な子ども」)に対しては、
意義はあるが、本人と養育者(主には、お父さん・お母さんでしょう)の理解(納得)の上で接種してください。
ということですね。
と、ここで、すでに接種が始まっている諸外国では、
子どもに対して、どういう対応をしているか。
うーん・・・
多くの国で接種が推奨されていますが、やはり基礎疾患があるお子さんや、
周囲に、「コロナにかかったらおおごとです」という方がいる場合には推奨、
という雰囲気かなあ・・・。
一方で、日本小児科医会(小児科学会と少し違う)からは・・・
ここで注目すべきは、
ここですかね。
・・・ということで、うまくまとまりませんが、
僕(あくまでも僕個人)の結論としては、
コロナにかかって、コロナそのものが重症化してしまうような状態のお子さんや、
コロナにかかってしまうことで、基礎疾患がひどくなってしまう可能性のあるお子さんや、
周囲に、ご高齢の方などを含めて、コロナにかかってしまうのを特段に防いだほうがよい方がいらっしゃるお子さんは、
接種したほうが良い。
いっぽうで、基礎疾患をふくめ、上のような状況下にないお子さんの場合、
本人と、ご家族が、いろいろな情報を総合して考えて頂いて、
「やっぱり打ったほうが良いよ」という結論になったら、接種する。
ということであります。
やっぱり最後まで、なんだか歯切れが悪いのですが・・・
日々、いろいろな情報を見ながら考えて、2月28日時点での結論がこれです。
今後の様子によっては、また意見が変わるかもしれません・・・
リンクを貼って並べただけじゃない? といえば、そうなのですが。
ご参考になれば。