今年も，あと１週間と少し。
最近の，流行状況です。
嘔吐下痢症（おそらく，ほとんどはノロウイルスによるものと思われます）が大流行中です。
症状には幅があり，嘔吐と下痢で，脱水気味になってしまう重たいお子さんもいらっしゃれば，２〜３回の嘔吐だけで，下痢にならずに済むお子さん，嘔吐はほとんどなく，下痢のみがみられるお子さんもいらっしゃいます。
なかには，初期に38〜39℃の発熱がみられるお子さんも。
いずれにしても，鎮吐薬や整腸剤で治療となります。
それから，水分摂取が大切。鎮吐薬で吐き気がおさまっている間に，イオン水などの，糖分を含む水分を少しずつ摂るようにしましょう。「のどが乾いた」と，一度にたくさんの水分を摂ると，また吐いてしまうことが多いようです。
インフルエンザも，蔓延してきました。
当院での検査では，いまのところ，全て陽性のお子さんは，Ａ型です。
症状は，なにしろ，高熱。突然40℃といった高熱が出たら，かなり可能性は大と思われます。
抗インフルエンザ薬の「タミフル」を用いて治療することがありますが，10人にひとりくらい，いまひとつ解熱せず，「効きがわるい」と感じることがあります。いわゆる「耐性ウイルス」なのかも・・・と考えながら，治療を変更したりしています。
いまの流行というと，まずはこのふたつです。
その他，いつもよりやや多くみられるのは，水ぼうそう。溶連菌感染症（のどが痛くて，38℃程度の熱が出る）も少し，出ています。
