ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

流行状況

最近の、流行状況です。

RSウイルス感染による気管支炎が、大流行しています。

症状は、発熱(38〜40度くらいの高熱で、2日間くらい続くお子さんが多い)、咳(痰がらみ)、鼻みず、ゼイゼイする、といったものです。

4〜5歳になると、重症化することは少ないですが、とくに1歳前のお子さんは、注意が必要です。長引くと、肺炎になってしまったり、「細気管支炎」という少し厄介なカゼになってしまうこともあります。

年少のお子さんで、症状が強くなると、ミルクを飲んでも、むせて吐いてしまったり、呼吸が苦しかったり、鼻が詰まって苦しかったりで、眠れない、などの状態になってしまう場合もあります。

普通の鼻カゼや、のどカゼとは、「ゼイゼイ」の度合いが違うので、早期に判断・診断して、治療を充分に行えば、ある程度、重症化を防ぐこともできるようです。また、迅速検査することもできますので、気になったら早めに受診しましょう。

それから、手足口病が、まだみられています。

最初から、手・足まで発疹が出るお子さんは少なく、はじめは大体、発熱(37〜39度くらい。1〜2日続くお子さんが多い)と、のどの赤みにとどまります。

1〜2日すると、手のひら、足のうら、膝、おしり周辺などに、赤みの強い発疹が出てきて、「あ。手足口病だったんだね」となることが多いです。

手足口病は、のどの痛みが強くなければ、それほど心配はいりません。お熱が下がって食事もとれれば、登園・登校できます(園によっては、治癒証明書が必要なところもあるようです)。

発疹はいずれ自然に消失しますが、1〜2ヶ月くらい経過してから、手足の爪が剥がれることがあります。

そして、嘔吐下痢症が、少しずつ出てきました。要注意です。

インフルエンザは、当院では、まだ、検査陽性となったお子さんは、今シーズン、出ていません。

きっと、RSウイルス感染症が下火になり始めたくらいに、インフルエンザが増え始めるのではないかと考えています。その前に、嘔吐下痢症がくるかも?

いずれにしても、高熱が出たり、嘔吐がひどくなったりと、重たい症状になるものばかりです。

マスクや、手洗いなど、毎度の決まり文句ながら、感染予防をしっかり行いましょう!