ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

流行状況

最近の、流行状況です。

インフルエンザは、だいぶ下火になってきました。

それでも、幼稚園、保育園などでは、流行しているところがあります。
全部、A型。当院では、まだB型のお子さんはいらっしゃいません。
迅速検査で診断がつくのですが、やはり高熱となってから数時間では、陽性と判断できることは少ないです。半日〜1日程度経過していると、インフルエンザなのか、そうでないのか、はっきりします。
インフルエンザの治療は、高熱となってから、48時間以内に始めれば(お薬を使えば)、無治療の場合と比べて、熱が続く時間が短くなる、というものですから、高熱となっても慌てずに受診して頂いた方がよいようです。
何度も、「鼻に綿棒」の検査は辛いですから・・・。
ただ、ご家族で、インフルエンザの方がいらっしゃる場合や、たとえば保育園の仲良しのお友達がインフルエンザだったりする場合、37度台のお熱でも、検査陽性となることがあります。

感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は、昨年末に大流行し、1月に入って一旦、落ち着きましたが、同下旬からまた、感染者が増え始めています。インフルエンザでも、嘔吐(おそらく、高熱にともなうものなのでしょう)、下痢といった、消化器症状を呈することが多いので、判断に迷う時があります。

それから、これは大流行ではありませんが、いわゆる「のどカゼ」で、高熱を呈するお子さんが比較的多くいらっしゃいます。インフルエンザの検査をしても陰性で、咳や鼻は軽度ですが、39度程度の熱が出ます。ただ、熱はあまり長引きません。

そして、感染症ではありませんが、花粉症の季節です。
スギやヒノキの花粉症がある方では、もう症状が強くでている方もいらっしゃいます。
これからますます花粉の飛散量は多くなりますので、気になったら、受診をおすすめします。