ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

流行状況、など。

最近の、当院での、感染症の流行は・・・

まず、嘔吐下痢症
ここ2週間くらいで、かなり増えてきました。
おそらく、ほとんどが、ノロウイルスによるものなのだろうと思っています。
2日間程度、発熱(ない場合が半分)、嘔吐が続き、その後、下痢が長引きます。
まずは、吐き気止めと、水分摂取。「お水を飲んだだけでも、吐いてしまう」ようなお子さんには、点滴が必要になることもあります。

それから、ピークは過ぎたようですが、RSウイルス感染症
発熱(38〜39℃)と、なにしろゼイゼイして鼻水も多くなります。
治療は、対症療法(吸入したり、鼻を吸引したり)が主ですが、症状の重たくなりそうな、小さいお子さんでは、時々、ステロイド薬の内服を併用することもあります。短期間の使用ですが、この治療で、症状がひどくならずに済んだお子さんも多いので、状態をみて、使用するか否か判断します。

そして、この時期だから、というわけではありませんが、溶連菌感染症が多いような印象です。
これは、発熱(37〜38℃)と、のどの痛み(小さいお子さんでは、食欲不振など)。診察で、のどが真っ赤。迅速検査で診断が確定できます。抗生剤でしっかり治療する必要があるので、きっちり診断する必要があります。

まだ、インフルエンザは、当院では、検査陽性となったお子さんは、いらっしゃいません。

・・・それにしても、最近の「咳カゼ」は、経過が長いです。
がんばってお薬をのんで、少しよくなったかなあ、と思うと、また、ぶり返したり・・・
「なかなか治らないです」というお子さんが、多いですね。
そういえば、先日メールでやりとりした、市外の先生も、「最近、『治らないカゼ?』が流行ってませんか?」と書かれておりました。

一部は先に書いたRSウイルスや、マイコプラズマなど、しつこい気道感染症なのだろうと思いますが、この長引くカゼは、最近診療をしていての、悩みの種のひとつです。どうやったら、早くよくなるかなあ・・・と、日々頭を悩ませています。