ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

水ぼうそうと、おたふくかぜの予防接種について(その2)

最近、こんな質問が。

水ぼうそうのワクチンは、2回うったほうが良いのでしょうか?」

答え。「2回うった方が良いです」

世界的には、水ぼうそうも、おたふくかぜのワクチンも、2回接種が主流です。日本でも、今後はそうなっていくでしょう。ワクチンはなんでもそうなのですが、1回より、2回以上の接種によって、2倍以上の予防効果が得られると考えられています。これを「ブースター効果」と呼んでいます。

同じようによくある質問で、

「おたふくかぜに『軽くかかった』のですが、ワクチンは接種したほうがよいでしょうか?」というのがありますが、これも、

「うった方が良いです」が正解です。

軽く(といっても、それがどの程度か、わかりにくい場合もありますが)かかった上で、ワクチン接種をすれば、やはりブースター効果が期待できます。

ただ、今のところ、水ぼうそうもおたふくかぜも、ワクチンは任意接種(自費)です。つまり接種にお金がかかります。

なので、そういった点も含めて考えなければならないところが難点です。

早く定期接種化となってほしいものです。