ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

夏なのに

夏だから、「夏カゼ」は、いろいろあります。

手足口病は、かなり流行っているし、プール熱や、ヘルパンギーナなどもみられています。

そういえば、今年の手足口病は、お父さんやお母さんにうつるケースが少ないように思います。数年前の大流行のときは、お子さんからうつってしまって、口が痛いし、足の裏も痛いし、もう大変!というお父さん・お母さんが多かったように記憶していますが・・・。

それから、今年の手足口病は、熱と、口の症状(口内炎やのどの痛み=食欲不振)が先に出て、手や足の発疹が遅れて出てくるようです。診断に悩みます・・・。

腸炎(嘔吐下痢症)は、少ないです。

で、夏なのに、猛威を振るっているのが、「RSウイルス」です。

高熱と、咳、鼻。

ゼイゼイするお子さんが多いですが、あまり呼吸音に問題なく、「RSじゃないよなあ」と思って検査すると、すぐ「陽性」に出たりして・・・。

冬場のように、肺炎になったり、症状がダラダラと長引いたりすることは少ないようですが、1歳前の赤ちゃんでは、重症化が急に進むことがあるカゼなので、要注意で経過観察する必要があります。

RSといえば、「冬場の乳児の細気管支炎」と習ってきたのに、ぜんぜん季節関係なし・・・。

そのうち、インフルエンザも、夏場に流行ったりするのでしょうか。

困ったもんです。