ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

話には聞いていましたが・・・

ご存知の通り、インフルエンザの流行がピークに達しています。

学級閉鎖、学年閉鎖など相次いでおり、

「熱は37.3度なのですが、近くの席の子が3人、インフルエンザで休んでいるっていうので、心配で・・・」

といって来院されたような、さしたる高熱でもないお子さんの検査も「陽性」に出たり。

今年は、A型の流行の波が遅れたため、B型と同時進行で流行が拡大しているのも、混乱させます。

「1月末に、A型にはかかったのですが、昨日から、40度の熱があって・・・」

というお子さんが「B陽性」。

「・・・が・頑張って、早く治そうね。お薬のんでね」と励ますものの、なんとも辛いところです。

そんな中、先日受診された、発熱のお子さん。

もちろん、周囲でのインフルエンザの流行があり、検査しました。

そして。

「!!?」

どのように解釈すればよいのか? A型とB型の両方に感染していて、相対的に、A型のウイルス量が多い、ということなのでしょうか? 迅速検査では、ウイルス量の比較まではできないのでは?とも思われ・・・

いずれにしても、要治療(治療はAでもBでも変わりません)ですので、いつも通り結果をお見せして、そのままを説明しました。

「両方陽性」という結果が出たというお話は、毎年聞いてはいるのですが、自分での経験は初めてで、実際こうして目にしてみると、A型とするのか、B型とするのか、悩んでしまいました。

結論としては、「A型として治療します」と決断。

感染症定点報告では、両方陽性例として、報告することになりそうです。