ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

2周年! と、流行状況

本日、開院2周年を迎えました。

自分では、スタッフの皆さんや、家族、そして来院されるお子さんたちの笑顔に支えられ、大きな不調もなく過ごせたのが一番です。これといった取り柄もない小児科医ですが、これからも、少しでも皆さんのお役に立てるように頑張ります。よろしくお願いします。

それから、最近の流行。

手足口病。まだ流行が続いています。
手のひら、足の裏、おしりのあたり、膝周辺、などに、少し膨らんだ赤い発疹が出ますが、その前に38〜39度くらいの発熱が、2日間くらいみられるお子さんが多いです。はじめから、「手足口」の「口」の部分、つまり、のどが特徴をもって赤くなりますので、体の発疹が目立たなくてもある程度診断がつきます。でもこれ、ウイルス性のカゼなので、対症療法となります。

次に、腸炎
2週間前くらいから、徐々に増えてきました。嘔吐のお子さんは少なく、下痢が主体です。熱は、ほとんど出ないようです。嘔吐がないぶん、脱水症状に至るお子さんは少ないですが、下痢が長引く(2週間以上下痢気味となるお子さんもいらっしゃいます)ことが多いようです。これも、整腸剤や、ときにおしりがかぶれてしまうので、その塗り薬などを使っての治療を、根気よく続けることなります。

それから、やや、厄介なものでは、
アデノウイルス感染症(いわゆる「プール熱」)。大流行というほどではありませんが、熱が長引く(1週間も続くお子さんもいらっしゃいます)ので、だんだんグッタリしてしまうお子さんが多いです。所見は、のどの赤みと、時々、眼の充血。それから、下痢を伴うことも多いようです。でも、なにしろ、熱と、のどが痛いためと思われる食欲不振が、おおきな症状です。

そして、感染症ではありませんが、季節的に、秋の花粉症や、喘息発作の症状が出るお子さん少しずつ増えています。秋の雑草が真っ盛りのうえ、台風が接近したり、天気が乱れたり、昼と夜の気温差が激しくなったりと、花粉症や喘息のあるお子さんたちには、きびしい季節になってきました。加えて、運動会の練習が始まり、夏休み明けの疲れなどが重なってきているようです。夏場は落ち着いていた場合でも、吸入薬や、日頃から、飲み薬などを使っているお子さんは、この季節、特に油断せず、継続しましょう。

かくいう僕も、あと4ヶ月弱、厄年が残っているので、体調その他、気をつけます・・・