ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

流行状況、など。

朝晩、だいぶ涼しくなりました。

相変わらず、マイコプラズマ感染症や、RSウイルス感染症と思われる「咳かぜ」が猛威を振るっています。

インフルエンザは、「このまま流行に突入か?」と思われましたが、いったん沈静化したようです。

圧倒的に「咳カゼ」が多い中、
手足口病感染性胃腸炎(嘔吐下痢)、高熱+発疹(一部のお子さんでは蕁麻疹)などといった感染症もみられます。

手足口病も、典型例では、「手のひら、足の裏の発疹(痛い)と口内炎」がみられるのですが、「膝周辺やおしりのあたりに水疱ができて、手足には目立った発疹がない」という、診断に悩む例もみられます。
でも、発疹の質からし水疱瘡じゃない。水疱瘡だったら、全身に発疹が出るけど、発疹の出る場所が限られている、などの点から、「手足口病だと思う」と、診断することが多くなっています。
口の中が痛いのが、困ったところです。食欲が落ちてきてしまった場合は、やむなく痛み止めの薬を使います。
熱は、半分くらいのお子さんで出ていますが、長引くことはないようです。

高熱+発疹(一部のお子さんでは蕁麻疹)のお子さんの熱は、長いと4〜5日も続くことがあります。
でも、咳や鼻はひどくなりません。
血液検査すると、炎症の度合い(白血球数や、CRPという検査の値で評価します)はごく軽く、抗生剤もあまり効果が無いようですので、何らかのウイルス感染(アデノウイルスかもしれません)であることは間違いないようですが、なにしろ熱が長いので、いろんな別の病気も考えてしまいます。

いつもながら、できるだけ先入観を捨てて、お子さんひとりひとりに対して、初心で臨むように心がけています。

でも、待ち合いが混み合っていると、ついつい焦ってしまい、充分な説明ができたかなあと、反省の日々です・・・

まだまだ、修行が足りません・・・