ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

にっしょく

にっしょくめがねも買いましたが,厚紙に穴をあけて,見ました。結構,楽しんでしまった。
普段,だるさを禁じ得ない月曜日の朝が,やや盛り上がったものになりました。

・・・見ながら,いろいろ考えました。

一つめは,「薄暗くなるだけ」と思っていたら,意外と体感温度が下がるなあ,ということ。太陽さんって大事なんですね。やっぱり。

二つめは,次に金環にっしょくが関東地方で見られるのは,200年だか300年だかのちだとのこと。意外とすごいことだったんだなぁ,ということ。

三つめは,これって,今だからこそ,「にっしょく。太陽の光が月の陰で遮られる」という理屈もはっきりしていて,どこで何時頃見られる,ということまで計算されていますが,昔の人は,そりゃあもう天変地異だと思ったんだろうなぁ,ということ。

で,こじつけかもしれませんが,日々の仕事にも似たようなことが言えそうです。
たとえば,小児の代表的な感染症,「突発性発疹症」。
 「3日くらい高熱が出て,解熱した後,おなかのあたりから赤い発疹が出て,治る」ということがわかっていれば,それなりに安心。でも,お子さんが急に熱を出し,しかも,これまで出したこともないような高熱だったら,お母さん,お父さんはとても心配で,「なにが起こってるんだ?」と不安になるでしょう。
医療者として,「それは,こうこう,こういうわけだから,心配しないでね」と落ち着いて言えるように,なりたいものです。

それがなかなか,千差万別で,これまた難しいんです。

日々精進,お子さんひとりひとりを初心で診察し,常に勉強が不可欠ですね。

にっしょくさん,有り難う。