ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

流行状況

流行状況報告です。

感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が流行しています。
症状からみるに,ほとんどがロタウイルスによるものだと思います。
急な嘔吐で発症し,39℃程度の発熱を伴う場合が多いようです。嘔吐は,多くの場合1〜2日でおさまりますが,その後,ひどい下痢が続きます。全体の病期は1週間ほどのようですが,年少児では,脱水になってしまうこともありますので注意が必要です。
一部,軽い下痢が4〜5日続く程度で,嘔吐もほとんどなくおさまる例もあり,これはロタウイルスによるものではないのではないかと思っています。

いずれにせよ,感染力はかなり強いようですので,こういった症状が出ているお子さんのオムツ替えや,吐いてしまったものの後片付けなどされた後は,充分に手洗いをして下さい。

インフルエンザは,B型が局所的に再流行しています。
症状は,高熱とだるさが主です。
ゴールデンウィーク明けには,ほぼ鎮静化すると見込んでいます。

溶連菌感染症
は,増えず,減らずで経過しています。
のどの痛みと,1日程度の発熱(38℃台が多い)が主症状です。こちらはしっかりと抗生剤投与が必要ですので,早めの受診がお勧めです。

4月になり,保育園,幼稚園,そして学校が新学期をむかえ,お子さんたちも疲れが出る時期です。あまり無理せず,休日は充分休養し,感染症予防につとめましょう。