ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

水ぼうそうワクチン,おたふくかぜワクチン

よくある質問です。

水ぼうそうワクチンや,おたふくかぜワクチンは,うった方がよいですか?』

ベル小児科の回答は,

『うった方が良いです。』

以前,明らかに,水ぼうそうやおたふくかぜにかかってしまったお子さんは,接種する必要性は低いですが,「かるくかかったんだけど・・・」または「そうかもしれないね,といわれたけど,あまり発疹が出なかった(あまり耳の後ろは腫れなかった)」というお子さんは,接種したほうが良いと思われます。

とくにおたふくかぜは,「耳の後ろが腫れる病気」ですが,実は「耳の後ろが腫れる病気」はおたふくかぜだけではありません。他の病気だった可能性もあるのです。であれば,ワクチン接種によるその後の予防が望ましい。

保育園や幼稚園といった集団生活の中では,遅かれ早かれ,こういった病気は流行しますし,小・中学生になってからかかると,学校の欠席も長引いてしまいます。

予防できることはしておいた方が良い。まして成人してから感染しないようにするためにも,かかっていないお子さんはもちろんのこと,「かるくかかったんだけど・・・」というお子さんも,接種をお勧めします。

補足すれば,ある程度免疫がある状態で,ワクチン接種をすると,さらに強力に免疫をつけることになります。「かるくかかった」あとに,ワクチン接種をすることでデメリットはまずありません。

ただ・・・現状では,一部助成金があるとはいえ,接種料金がかかることですから,そのあたりも勘案して下さい。