ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

流行状況

最近の,感染症流行状況です。

インフルエンザは,だいぶ下火になりました。
しかし,周囲に感染者がいる(いた)場合,熱が37℃台で比較的元気でも,迅速検査が陽性となるお子さんが散見されます。注意が必要です。
ちなみに,ほとんどB型です。

感染性と思われる急性胃腸炎(嘔吐下痢症)が増えています。
ロタウイルスと思われる,比較的症状の重たいお子さんが多く,点滴をせざるを得ないケースもあります。家族内感染より,保育園での感染流行が主のようです。

溶連菌感染症も,激増ではないですが,少しずつ増えています。
こちらは,家族内感染が見受けられます。「そういえば,私ものどが痛くて・・・」という保護者の方。「私もおととい,38℃の熱が出ました」という親御さん。お子さんが「のどが痛い」「食欲がいまひとつで,機嫌が悪い」という場合は,のどのチェック(状況により迅速検査)が必要と思われます。

それから,感染症ではないのですが・・・
スギ花粉症。くしゃみ,鼻水,鼻づまり。これに目のかゆみが加わればほぼ確定診断です。
今シーズンは,「去年まで,なんともなかったんですが・・・」という方が多いように思います。
これは勝手な推測ですが,昨年の異常な花粉飛散量増加により,感作(アレルギーのスイッチが入ること)され,今年は症状が出てしまった方が多いのではないかと考えています。。
前橋市の「はなこさん」(http://kafun.taiki.go.jp/GraphWeek.aspx?MstCode=51010100&AreaCode=03)をみても,ここのところの強風のせいでしょうか?花粉の飛散量がますます増えそうな予感です。

当院では,点眼とともに,「点鼻薬」を推奨しています。手軽で副作用も少なく,継続することで効果も高いです。またもちろん,症状の強い方には,以前もブログに書きましたが,お子さん(またはお父さん・お母さん)それぞれにちょうど良い内服薬を処方しますので,ご相談下さい。

さて,もうすぐ新学期です。

元気に登校・登園を始められると良いですね。