ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

流行状況

だいぶ更新が滞ってしまいました。

感染症の流行も,やや傾向が変わってきています。

インフルエンザは,B型が増えてきました。大流行ではありませんが,やはり学級内などでの散発的な流行が続いているようです。例年,B型インフルエンザというと,A型の爆発的な流行後に,小流行がある,という傾向なのですが,今シーズンは,現時点では同率程度で混在しています。しかも熱の出方がA型と一見,見分けがつきにくい。グッタリ感も,A型同様です。

感染性胃腸炎(いわゆる「嘔吐下痢症」)も,小流行中です。重たいお子さんから軽症のお子さんまで症状はいろいろですが,発熱を伴うことも多く,インフルエンザとの見分けがつきにくいお子さんもいらっしゃいます。嘔吐は,比較的短時間で終息することが多いようにみえます。

溶連菌感染症は,ここ2〜3週でだいぶ鎮静化したようです。

おたふくかぜ水ぼうそうは,減らず,増えずの経過です。

それから,前回の報告の際には,「のどかぜ」が多いと記載しましたが,このカゼはやや減少傾向のようです。その一方で,「咳が長引く」カゼがやや増えてきているように感じます。RSウイルス感染症のように,痰や鼻水が異常に増えているわけでもなく,熱もそれほど長引かず,高くもならず,という経過なのですが,「からせき」が1〜2週も続いてしまうお子さんがみられています。(一部は)マイコプラズマなのか?と思いながら診療しています。

今日は,日中の気温はやや高めで,風も弱く,少し,春が近づいたかな,と感じさせる陽気ですね。こうなると花粉症シーズン到来です。感染症対策,プラス,花粉症対策も忘れずに。