ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

インフルエンザの現況

23日の記事と重複しますが・・・
A型インフルエンザが,当院周辺でも流行しはじめました。
学校,幼稚園,保育園での感染が拡大しています。

症状は,発熱(38℃以上),咳(軽い場合もあり),だるさ(ほぼ必発),関節痛(年長児),不機嫌(年少児),嘔吐・下痢などの症状(ない場合もあり)です。

すなわち,
(1)周囲にインフルエンザ感染者がいて,
(2)急に高熱が出て,軽いがあり,少しおなかの調子も悪く,
(3)だるい,または,小さなお子さんだと,機嫌が悪くぐったり気味
であれば,インフルエンザが強く疑われます。
受診して,検査をおすすめします。

ただし,発熱「直後」だと,迅速検査で陽性と出ないことがあるので,注意が必要です。経験的には,38℃以上に熱が上がってから,6時間程度経てば,(インフルエンザであれば)陽性に出るように感じています。
そのため,発熱して間もない場合,検査を延期したり,検査で陰性であっても,後日,再検査をお願いすることもあります。

ところで,当院で診断したお子さんは,いまのところ,全員ワクチン未接種者でした。ただし,ワクチンが「当たって」いるのかどうか判断するのは,現段階では早計と思われますし,学校などの集団生活の場においては,いわゆる濃厚接触によりワクチンの予防効果を超えて感染する可能性もあります。
ワクチン接種済みの方も,予防策はしっかりとお願いします。