ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

また夢の話

さて,2012年の業務が始まりました。
昨日は,仕事始めでしたが,とても混雑し,またまた,長い待ち時間になってしまいました・・・待って下さったみなさん,申し訳ありませんでした。

ところで,昨夜ののはなし。

ある女の子が,左ほほに怪我をして来院します。
ちょっとした切り傷なのですが,外科的処置が必要です。

「う〜ん,外科の先生がいらっしゃる病院で診てもらったほうが良さそうです。紹介しますね」

でも,お母さんが言うには,

「口を開けるのに,ほっぺが痛くて開けられないんです。だから飲み物もあまり飲めません・・・」

「それじゃあ,傷がよくなるまで,点滴したり,した方がいいね。数日,入院した方が安心だね」

「そうして下さい。お願いします。傷もきれいにしてあげたいので・・・」

で,僕は,外科と小児科の両方ある,近隣の病院に電話します。

「・・・というわけなんですが」

『当院,いま満床で,受け入れ難しいです』

と,1件目はあっさり断られてしまいました。

その手続きのあいだにも,次々にお子さんが来院されていて,電子カルテの画面には,どんどん名前が増えていきます。

「はやく見つけなくちゃ・・・女の子も痛がってるし,患者さん,待ってるし・・・」

2件目は,外科メインの病院です。以前勤めていた病院でお世話になった婦長さんが,婦長さんをされているところです(実在しません)。「ここなら,受け入れてもらえるに違いない!」

電話をします。そして,婦長さんと直接,話ができました。

「・・・というわけなんですが,お願いできませんか?」

『先生,それはね,ウチじゃ無理。子供の点滴,維持できないし,先生のところで応急処置して外来通院でいいんじゃない?』

・・・せっかく頼みの綱にしていた病院にも断られてしまいます。

「え〜と,じゃあ,次はどうしよう。外科と小児科。どこに連絡してみよう? はやくしないと・・・」

と,3件目に電話しようとしているところで,覚醒しました。

適切な転送先をパッと思いつく能力も,待ち時間の減少につながる,という教訓でしょうかね。

夢まで,こじつけないでほしいものです。


それでも,ハッピーちゃんは,まだ「スヤスヤ」とおやすみ中です。