ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

アレルギー話(第3回)

親御さんや,大きいお子さんだと本人,のお話を伺って,これまでの経過や心配している点がみえてきたら,診察です。

発疹や湿疹だと,まず部位(発疹のある場所),そして見た目(かさつき,赤さ,じくじくしているかいないか,などなど),現状(診察時点での発疹は,ひどい状態なのか,比較的落ち着いている状態なのか?),自覚症状(かゆみは?痛みもあるのか?),引っ掻き傷の有無,そこに塗っている薬があるのかないのか?・・・・

相手(この場合は,お子さん本人というより,発疹そのもののことです)によって視ていくものは変わっていきます。もちろん,お子さんそれぞれで,所見も決して同一ではありません。必要に応じて,了解を得て湿疹の写真を撮らせて頂くこともあります。

そして,一通りの診察を終えて,自問します。声には出しません。

「この子は(あるいはその親御さんは),これらの湿疹をどうしたいのか?」

『治したい』

というのが一言での答えでしょう。

では具体的に,「治す」というのはどういうことか?

第4回に続く。