親御さんや,大きいお子さんだと本人,のお話を伺って,これまでの経過や心配している点がみえてきたら,診察です。
発疹や湿疹だと,まず部位(発疹のある場所),そして見た目(かさつき,赤さ,じくじくしているかいないか,などなど),現状(診察時点での発疹は,ひどい状態なのか,比較的落ち着いている状態なのか?),自覚症状(かゆみは?痛みもあるのか?),引っ掻き傷の有無,そこに塗っている薬があるのかないのか?・・・・
相手(この場合は,お子さん本人というより,発疹そのもののことです)によって視ていくものは変わっていきます。もちろん,お子さんそれぞれで,所見も決して同一ではありません。必要に応じて,了解を得て湿疹の写真を撮らせて頂くこともあります。
そして,一通りの診察を終えて,自問します。声には出しません。
「この子は(あるいはその親御さんは),これらの湿疹をどうしたいのか?」
『治したい』
というのが一言での答えでしょう。
では具体的に,「治す」というのはどういうことか?
第4回に続く。