ベル小児科の院長日誌

前橋市の小児科診療所です。

最近気になる

時期的な理由でしょうか、アデノウイルス感染症手足口病りんご病ヘルパンギーナなど、
大きな括りで言うと「夏カゼ」が流行中です。

で、最近気になるのですが、典型例が少ない気がする。
手足口病にしても、手掌・足底・口腔内以外の体幹などに不定形発疹が多いパターンや、
水痘に似ているようなケース。
りんご病も、周囲での流行状況や所見からはりんご病で間違いなさそうなんだけれども、
屈側にも発疹が結構あったり、教科書でいう「レース状紅斑」とは言い難いケース。
アデノにしても、「違うだろうな」と思いつつ迅速検査すると陽性だったり・・・

子供は特に非特異的なウイルス性発疹症が多いのでしょうが、いろいろ考えて診断が歯切れ悪くなってしまうことが多い今日この頃・・・
そんな中に川崎病や麻疹・風疹などがもし混じっていたらと考え、ひとりひとりに頭の中フル回転で診ています。

ウイルス性発疹の類は基本的にself-limitedだし、一発診断の必要もないのですが・・・

まだまだ修行が足りない!